◇ 文化財番號:11183
◇ コレクション名:西漢のS字の龍形の玉佩
◇ 歴史年代:西漢
◇ コレクションのサイズ:高さ17.5、幅10.2、厚さ0.6センチ
◇ 所蔵品の出所:徐州獅子山の楚王墓
この龍形佩は新疆和田玉玉を彫刻して作られており、透き通ったガラスのような光沢を持ち、一部に沁みが入っています。デザインは単體の龍で、體がS字狀にうねり、「S字龍」とも呼ばれています。龍はひげを広げ、歯をむき出しにし、両目は大きく見開かれています。たてがみは両側にカールし、首の部分には陰刻で渦巻き模様(絞絲紋)が施されています。前足は折れ曲がり、爪は鋭く鉤狀になっており、尾は上に巻き上がり、平らに削られています。全身には連続する渦紋が裝飾されています。玉龍の目の下には穴が開いており、これは佩用時の紐通し穴です。このことから、この玉龍は裝飾品として使用されていたことがわかります。